ふうのひとりごと

僕が生きてる証明に

自分を「愛する」ために

GW最終日。

なにもできない、すこしの希望も持てない日々が続いている。

なんで、こんなに辛いのだろう。なにが、こんなに辛いんだろう。

ここは僕の生きた証拠を残す場所だから。

見栄を張らなくても、強がらなくてもいい場所だから。

「正しく」なくてもいい場所だから。

ただ思ったことを書き残そうと思う。

 

最近、2つのことに頭と心を支配されている。

1つ目は、「将来」のこと。

2つ目は、「家族・友だち」のこと。

 

「将来」は、ずっと悩みの種であり続けている。

僕は中学生の頃から、教師になりたくて、そのために1つずつ道を選んできた。

理由は、憧れの先生がいたから。ただそれだけ。

多くのサポートを受け、享受してきた/いる特権のおかげで今、大学で高等教育を受けられている。

でも、今、「教師になりたい」という強い思いは正直ない。

かといって、他にしたいことがあるわけでもない。自分のことだけ考えることが許されるのなら、今、苦しまずに死ねればそれが1番いいとさえ思う。

 

「夢、目標を持って生きようよ」

「後悔のない人生にしようよ」

「努力すれば、夢は叶うよ」

 

ほんとにうるさい。そんな人生を歩めるあなたたちのことを羨ましく思うけど、あなたの価値観を押し付けないでほしい。

僕の人生だし、やりたいことがなくてふわふわ生きてるとしても「価値がない」わけじゃない。後悔するかどうかをあなたのものさしではからないで。

今の僕にはどう頑張っても、希望ある未来なんて思い浮かべられない。

幸せな将来なんて考えられない。

明日、1ヶ月後、1年後のことさえ見えない。

 

なのに周りは無責任に、就活、教採って迫ってくる。

周りの学生もどんどん動き始めてる。

キャリアセンターに相談に行ったり、教採対策のイベントに参加したりしてる。

そして、みんな言う。半年後には動き始めないと遅いよって。

いいよね、明るい未来を見てそのために頑張れて。

頑張れる場所から排除される心配をする必要がなくて。

努力が正当に報われるって信じられて。

 

先の見えない暗闇の中をずっとさまよって生きてる。すぐに他人と比べて、勝手に落ち込んで、自分の首を絞めてる。

これまでも、きっとこれからも。

 

 

「家族・友だち」のこと。

これはほんとに正解が見えない。

家族は好き。幸せでいてほしいって思う。

でも、自分の状態、思いを伝えられない。結局、母にしかカミングアウトせずに治療を始めてる。いつかは言わなきゃいけない日が来るんだろう。受け入れてもらえるのか。縁を切られるかもしれない。最近そんな不安に、以前にも増して取りつかれてる。

これまでもきっと「親が望む娘」ではなかったと思う。ある程度自由なジェンダー表現をしてきたし、父には反抗的に生きてきたから。

父からは「お前が娘でよかった。息子なら殺してたかも。」と言われたことがある。きっと反抗的な態度をとった後だろう。覚えてないけど。その言葉がずっと忘れられない。母いわく、父はどうしても女の子が欲しかったらしい。

「娘でいられなくてごめん。」

この思いがずっと胸の中を支配する。

本当にごめん。

娘として、生きられなくてごめん。

 

カミングアウトしてない地元の友だちにも同じように思う。

カミングアウトしても友だちでいてくれるだろうか。

言葉では表せられないほどの人権侵害に、一緒に耐えた高校のチームメイトたちは、まだ僕とチームメイトでいてくれるだろうか。

「自分らしくいることが大事」って言う友だちの何人がこれからの僕の人生に関わってくれるだろうか。

 

大学で出会ってカミングアウトせざるを得なかった人たちは「性別なんて関係ないよね」と言う。拒絶されるよりはまし。

でも、あなたが簡単に「関係ない」と言える「性別」に人生かけて向き合わないといけないんだよって言いたい。「関係ない」って言えるってすごい特権なんだよって。

でも、言えないんだよね。これが僕の弱さ。

 

ある人は「LGBTとかに偏見ないから」って言う。あっ、そう。って感じ。

ある授業で、当事者でさえ偏見を持ってて、自分が持ってる偏見と長い時間をかけて向き合ってる。戦ってる。それなのに当事者じゃない人が「偏見がない」わけがない。(要約)

って言ってた。その通りだと思う。

誰もが偏見を持ってる。そして僕の場合はほんとに酷くて、色んな人を傷つけてきた。自分自身も。

 

勉強して、いろんな人の話を聞いて、その偏見とたたかってる途中。

なのに何も知らない他者に「偏見ないから」って言われてなんて返せばいい?

そんな異質な他者とどうやって友情を築いていけばいいんだろう。

僕には「親友」と呼べる人はいない。

高校時代はいたけど、相手にはもう新しい「親友」がいるから。

自分が傷つかないために、浅い会話をして、浅い人間関係を築こうとしてる。深い人間関係を諦めてる。

でも、誰かと深く関わりたいと思う。

それと同時に、そんなことできっこないと思う自分もいる。

 

豊かな人間関係を築いていくためにどうすればいいのか。

そして、大好きな友だちとの関係を終わらせないためにどうすればいいのか。

悩む毎日が続く。

 

 

 

最近、頭と心を支配してることについて書き出してみたけどもちろんスッキリはしない。

改めて僕は、ハッピークィアにはなれないし、自分のクィアネスにプライドももてない。

 

これからどう生きていくのか、どこに向かってるのかなんて分からない。

目の前の相手に自分の思いを伝えることもできない。

でも、少しでも幸せな時間が多い人生を送りたい。

人より遅いかもしれないし、遠回りかもしれないけど、それでもいいって思える余裕を持ちたい。

 

いつか、このブログを読み返すときに、少しは前に進めてるって思えますように。

 

自分の存在を認め、愛せる日が来ますように。

 

さあ、明日から授業再開だ。